下のリンクの2つのIKEAの記事を読んで、なるほど、と思ったので、今日は自分がIKEAについて思うところなど書いてみます。

買った商品の60%が本来は購入する予定が無かったもの...これぞIKEAマジック
なぜIKEAで余計なものを買ってしまうのかという秘密を解説した「誰がIKEAで買い物を楽しんでいるのか?」

個人的な意見になりますが、私はIKEAの店内構成が非常に苦手。

少し前の話になりますが、妻が「クローゼットが欲しい」というので新三郷まで脚を運びました。メンバーは3人。妻、自分、そして我が2歳児。

私たちはまずはららぽーと、ニトリを見て、それからIKEA新三郷店に行きました。私はIKEAが始めてというわけではなく、船橋のIKEAに友達と何度か行った事がありました。妻は来たことないらしく、初IKEAでテンション高めでした。

私がIKEAを好きじゃない理由:

買いたい商品までスムースに辿り着けない導線

IKEAに行ったことがある人なら解ると思いますが、IKEAの導線設計は、目的以外の商品を見せるという意図が店内にある案内図や各所のモデルルームから見て取れます。「寄り道してイッパイ商品を見てね♪」的なオーラが店内地図からムンムン漂っています。もうムンムン。

今回のケースでは「クローゼット」という明確な購入目的がありました。それを故意に遠回りさせてテーブルやらソファまで見させられたわけですから、正直途中からうんざりです。

最初にリンクした記事によるとその手法を「Gruen transfer」という名前らしい。

簡単に説明すると、ショッピングモールに入った消費者に故意に迷いやすいマップを巡回させ、様々な商品を見せることで、当初の目的を失わせて、他の商品まで頭の中に刷り込ませるという事らしい(ちょっと適当です)。

では、この手法をウェブのネットショップの導線に生かせないか?
おそらくネットショップでは難しい。

理由はシンプルで、ネットではこの手法がユーザーの目的を阻害してしまう可能性が高いからです。

無論、ネットショップでも関連商品や売れ筋、リコメンドエンジンなどで、ユーザーに目的以外の関連商品の提案を行いますが、「Gruen transfer」との最大の違いは、『その提案はユーザーが探し物をするのを阻害する要素ではない』こと。もし、ネットショップで強制的に他の商品を見せるために、ユーザーを遠回りさせたり、迷わせたりしたら、ユーザーはすぐさまブラウザの「閉じる」を押してそのタブを閉じるか、迷わず別のECサイトに行き検索を始めるでしょう。

今回の私のように目的(=クローゼットが見たい)がハッキリしていた自分は、IKEAの「Gruen transfer」的手法を=『目的を遠ざける物」として認識してしまったわけです。
でも、そうでない人、例えば次のようなケースでは楽しいショッピングになるかもしれません。

・恋人と2人で新居の家具を探す場合
・なんとなく欲しい物があって、インスピレーションを店側に求める場合

こんなケースでは「Gruen transfer」という手法がユーザーのニーズを満たす方向にうまく働くかもしれません。

ま、妻も私もIKEAを出る頃にはぐったりでしたが、我らが2歳児はお店では走り回り、フードコートではアイスを食べて超ご機嫌。そして店を出た途端眠くなったみたいで抱っこでご就寝。嗚呼、この終始ポジティブなチビを私達も見習いたい(笑

リアル店舗もウェブも、わかりやすい店がいい

リアル店舗とウェブの方法論は勿論違いが多々ありますが、共通している部分も少なくないと思いますよ。

そんな私は、リアル店舗でも「Gruen transfer」より「ヤコブ・ニールセン」的に、訪れたユーザーが目的地へ迷わず辿り着ける、わかりやすいナビゲーションが好きです。

ユーザー満足度を満たす方法は様々と思いますが、私だったら欲しい商品がたくさん並んでいて、その中から、ゆっくり見て、じっくり触って、ちょっと考えられるお店に通いたくなるかな。

さて、そんなお店を実現するWeb設計やインターフェイスってどんなのだろう?と考えつつ、今日もウェブのお仕事してます。

▽関連リンク
ニールセン博士のAlertbox

 

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